Il 1° Maggio è in programma una nuova uscita della casa discografica Tactus, specializzata in registrazioni di musica antica; si tratta del CD intitolato “Madrigali per Laura Peperara”.
Interpreti:
Silvia Frigato e Miho kamiya (soprani)
Silvia Rambaldi (clavicembalo)
Il disco contiene brani di Luzzasco Luzzaschi, Lodovico Agostini, Paolo Virchi, Jaches Wert e Girolamo Frescobaldi, tutti musicisti attivi presso la corte Estense al tempo di Alfonso II d’Este.
Il libretto allegato (contenente anche la traduzione inglese e quella giapponese da me realizzata) contiene una preziosa introduzione di Elio Durante e Anna Martellotti , gli studiosi che attualmente più di ogni altro hanno approfondito la ricerca sul Concerto delle Dame di Ferrara.
È un disco di piacevolissimo ascolto. Ascoltandolo pare di assistere realmente ad un concerto alla corte Estense!
Per maggiori informazioni e per l’acquisto, visitate direttamente il sito di Tactus www.tactus.it .
Grazie!
ラウラへのマドリガーレ
5月1日にタクトゥスより『 Madrigali per Laura Peperara 』が発売になります!
本日、私の手元に実物が送られて参りました!!!
このCDにはルッツァスコ・ルッツァスキ、パオロ・ヴィルキ、ヴェルト、ロドヴィコ・アゴスティーニ、そしてフレスコバルディ(チェンバロソロ)によるコンチェルト・デッレ・ダーメのために作曲された曲が収録されています。
どの作曲家もアルフォンソ2世統治下のフェッラーラ宮廷で活躍した作曲家ばかりです。 ルッツァスキはルネサンス後期を代表する大作曲家で、フレスコバルディの師匠としても良く知られています。コンチェルト・デッレ・ダーメはフェッラーラの宮廷で活躍していた、 プロの音楽家による世界初の女性アンサンブルです。(最盛期のメンバーはラウラ・ペペラーラ、アンナ・グァリーニ、そしてタルクイーニア・モルツァ)しかも全員貴族出身です!!当時の貴婦人は趣味では音楽を楽しむものの、音楽家として活躍してはいませんでした。その事実からしてもこの女性アンサンブルの存在、かなり斬新なアイデアだったようです。当時のフェッラーラは音楽界においてヨーロッパで最先端をいっており、今現在“イタリア第一のルネサンス芸術の町”として知られているフィレンツェからは、あのジュリオ・カッーチーニが太閤の命で訪問し、コンチェルト・デッレ・ダーメの演奏する曲がどのようなものかを探っていたそうですよ。それもそのはず、アルフォンソ2世は、彼女たちの演奏する曲の出版を作曲家に認めておらず、彼女たちの行うコンサートはエステ家でしか聞くことのできない“秘密のコンサート”だったのです。
彼女たちのコンサートはフェッラーラに訪れる各国の大使、貴賓に大変人気で、アルフォンソ2世は彼女たちの素晴らしい歌唱技術(彼女たちは楽器も演奏していました。つまり弾き語り。)を皆に披露するのにとてもご満悦だったそうです。
フェッラーラ城にはアルフォンソが眠りにつく前に彼女たちが歌を歌っていた、とされるお部屋があるのですが、そのお部屋は本当に小さく、アルフォンソがいかに彼女たちを身近におき、また大切にしていたのか、そしていかに音楽と共に生活していたのかが伺い知れます。
今回の録音に関わったメンバー "Concerto segreto"
このCDはタイトルにもありますように、コンチェルト・デッレ・ダーメの存在に最も重要な歌手、ラウラに捧げられたマドリガーレがメインに選曲されています。彼女についての記述資料は、本当に読んでいてクラクラしてしまう程、大讃美のオンパレードです。彼女は美しく、歌の技術は言うまでもなく、さらにハープの名手としても知られていました。アルフォンソが彼女のために特注した、美しく装飾されたハープは通称“ラウラのハープ”と呼ばれており、モデナのエステンセ美術館に保存されています。ここはバロックハープを学ぶ人々にとって伝説のハープを見られるメッカとなっています。(ラウラのハープについてさらに詳しく知られたい方はSPES社から出版されているエリオ・ドゥランテ、アンナ・マルテッロッティ共著 “L' arpa di Laura. Indagine organologica, artistica e archivistica sull'arpa estense” 1982年を読むことをお勧めします。多くのバロックハープ奏者のバイブルとも言われているようです。)
アルフォンソのたっての望みでモデナの宮廷からフェッラーラにやってきたラウラ。彼女のフェッラーラへの入城はもう、すごいセンセーショナルを巻き起こし、多くの詩人が彼女に捧げる詩を書いたそうです。すごいですね〜。
そしてあの有名な詩人、トルクァート・タッソーも多くの詩をラウラに捧げました。そのラウラとタッソーについての新発見は…エリオ・ドゥランテ、アンナ・マルテッロッティ共著で近日オルスキ(Olschki)より発売します。(本当は2月にはもう世に出ているはずだったんですが…こんなところもイタリア?!)なんとその本にも私たちのCDが付録でついているのです。
こちらの発売情報も確認次第お知らせいたします!
さてタクトゥスから発売されたこのCD、豪華なことにフェッラーラのコンチェルト・デッレ・ダーメの研究において第一人者である、エリオとアンナによる解説がついています。英訳、日本語訳もついていますよ!日本語訳は私が担当させていただきました。
とても素敵なCDに仕上がり、関係者一同大満足です。
CDについての詳しい説明又は購入はタクトゥスホームページwww.tactus.it (イタリア語・英語)にて可能です。
今後日本語のサイトでも取り扱いができるようになるようですが、詳細はまだわかっておりません。わかり次第またこのブログでもお知らせしますね。
このCDを聞けば、あなたもフェッラーラの宮廷で豪華なルネサンスの衣装をまとい、各国の貴族と一緒に“秘密のコンサート”を聞いている気分間違いなし!
レッツ ルネサンス!!