今日はピッコリーナさんと、フェッラーラ市の守護聖人、サンジョルジョに捧げたコンサートを聴きに行ってきました。実際には街の守護聖人の日は4月23日なのですが、色々な事情で、コンサートは本日となったのです。オール・モーツァルトのプログラムでとても楽しめました!
出かける前、たまには…と祖母が所有していた真珠のネックレスを鏡の前で付けてみました。かなり長い、淡いピンクの真珠のネックレスです。横でそれを見ていたピッコリーナさん「私も〜!」とご催促。最近、何でもママの真似をしたいお年頃のようです。
じゃ、これ付けたら?とおもちゃの短めの真珠のネックレスを付けてあげたら、「これじゃ嫌!ママみたいに長いのがいい!!」ですって。。。良く見てるのね👀
幸い、おもちゃの真珠のネックレスの長めのものがあったので丁度二重の真珠にすることができました。ホッ(笑)
私の真珠のネックレスは、祖母から母へ、母から私へと渡ってきたものです。しばらくはシルバーの金具が壊れてしまっていたので、使用していなかったのですが、ジュエリーの仕事に関わっていた友人にこのネックレスの経緯を話していたら、好意で修理をしてくれる事になったのです。修理以前は、やっと二重にできるくらいの短めのネックレスだったのですが、真珠の一粒一粒ごとに絹の糸の結び目を作ってくれて、とてもゴージャスな長い真珠のネックレスに大変身し、大のお気に入りです💖
真珠は、その誠実な輝きが肌に馴染んでとても好きです。ヨーロッパでは貞節な女性のシンボルとしても良く絵画に描かれています。
私の中で真珠は「人魚の涙」です。小さい頃に読んだアンデルセンの童話の中で、人魚姫が王子様の愛を受ける事が叶わず泡になってしまう際、流した涙が真珠となった…という描写を子供心に、なんて美しいのだろう!と強く心に焼き付いたのを覚えています。普通のハッピーエンドのお姫様のお話より、こんな悲しいお話がお気に入りだった、というのは、かなり私の人生に影響を及ぼしているような気がしてなりませんが😁
美しいものは、様々な人間の感情を揺り動かしますね。悲しくても、辛くても、楽しくても、おかしくても、幸せでも…美しいものは美しいんですよね。
真珠のネックレスを身につける際、いつも人魚姫の涙と王子様に捧げた愛に思いを馳せます。