今日はラヴェンナの福音史家聖ヨハネ教会にて、グレゴリオ聖歌隊としてミサに参加してきました。
今日はこの福音史家聖ヨハネ教会で、ラヴェンナの文化資産の研究、修復作業の成果を発表する学会が、ボローニャ大学の教授陣を中心に開催されており、教会の歴史、ラヴェンナの教会、芸術等について大変興味深いお話も聞く事ができました。
ミサは、福音史家聖ヨハネの名を持つ教会に捧げ、聖ヨハネの讃歌、ラヴェンナ出身の司教様に捧げられた、比較的新しく、多分、今現在、唯一、正確な作曲年(1324年)が知られているマジステル・ヤコブスによって作曲されたアンティフォナ“San Liberio”を加えて歌ってきました。
ラヴェンナは何と言ってもモザイクで有名な街です。福音史家聖ヨハネ教会はとても美しく、現在は教会の壁に壁画のように保存されている、12、13世紀に教会の床として使用されていたモザイクがとても素敵で、見入ってしまいました。
モザイクが有名な教会と言えば、サン・ヴィターレ教会です。福音史家聖ヨハネ教会もサン・ヴィターレ教会のようにガッラ・プラキディアの命により、5、6世紀に建設されたのですが、残されていたモザイクは、サン・ヴィターレ教会の5、6世紀のモザイクとは違い、中世時代に創られたものです。色とりどりの、圧倒されるまでにきらびやかなモザイクとは違い、何とも素朴なモザイクでしたよ。
福音史家聖ヨハネ教会
アプシデ(後陣)で、昔のように…
昔は床がモザイクで埋め尽くされていたのです。
モザイクで描かれた様々な動物達
ラヴェンナはフェッラーラから電車で約1時間程。日帰り観光にもうってつけです。
教会でモザイクを眺めていたら、またゆっくり街をぶらぶらしたいな〜と観光意欲が湧いてきました(笑)