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防災とジェズアルド
今日、昼間は、明日7日から13日までフェッラーラで行われている“地震からの身の守り方を知ろう”というイヴェント内で、11日に日本での震災復興プロジェクトを発表されるため来伊中の、日本で地震復興プログラムを地域の住民の方々と協力しながら実践していらっしゃる、早稲田大学教授の佐藤滋先生の通訳でフェッラーラ市役所へ、夕方は明日のコンサートのためジェズアルドのマドリガーレの練習へ、と充実した一日でした。

佐藤先生が今日参加されたのは、フェッラーラ市が主導で、エミリア・ロマ−ニャ州大震災後に活動が開始された、震災事前復興模擬訓練と呼ばれる活動の、ここ一年あまりの成果の発表会議でした。
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この会議に参加して、色々な刺激を受けました。日本では当たり前な防災訓練も、イタリアでは習慣としてありません。震災の恐ろしさは体験していても、実際の身の守り方を知らない住民も多いのです。また、いわゆる日本で言うところの“町内会”のような組織を持たないイタリアは、近隣住民間での連携の重要性、地震が起こった際の対処法を、実生活レベルで住民に認識、実践してもらう方法を探すのに四苦八苦しています。
佐藤教授の、東京の新宿区をモデルにして行われた街再生計画は、日本伝来の町内会の強みを、1970年代後半にボローニャで発達していた、地区協議会をモデルに革新、再編成させた事で、色々と新しい形の市政、住人のコラボレーションを実現することに成功されたそうです。
フェッラーラ市議会の人々は、佐藤教授が“我々はあなた達イタリア人から学んだのですよ”という言葉に、うなだれながら、イタリア人はいいところを忘れてしまったのですね、今、我々は本当に市政、街再生計画への新しい形の住民の参加を試行錯誤しているのです。と口々におっしゃっていたのが印象的でした。市だけでは、住民も今一度、市政への参加姿勢を考え直すと、何か新しい変化にたどり着けそうです。
私も、フェッラーラを愛する、日本人として、今一度、色々と市民レベルでの天災に対する、安全対策をきちんと考えてみよう、何か行動を起こしてみよう、と強く決意をしたのでした。

そして、夕方はジェズアルド。練習の帰り道には頭の中は半音階思考(笑)
今日は一日気の抜けない一日でした!
by concordanze | 2013-12-07 07:23 | Vita quotidiana 生活

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