ダード(エドアルド)伯父さんから、ピッコリーナさんに電話(といっても私が喋ったのだけど)。
5時半に市役所前の広場で待ち合わせをする事になりました。
なんだか、いつもばたばたと通り過ごしてしまう街は、既にクリスマスのイルミネーションに照らされて、いつもの街が、なんだ急に凛と美しくなったようです。
イルミネーションを初めて見るピッコリーナさんは“わーお、べっろ!”(わーきれい!)と自転車から空を見上げながら市役所前の広場に到着するまでずっとつぶやいていました。
待ち合わせ場所の市役所広場には、クリスマスシーズン限定のメリーゴーランドが出現していました。ピカピカ光るメリーゴーランドを発見したピッコリーナさんは“わーお、べっろ、べっろ!”と大興奮。
先に到着していたダード伯父さんは、待ってました、とばかり、乗りたいでしょ、ほら!
とメリーゴーランドのチケットをピッコリーナさんに渡します。
もう、大変、メリーゴーランドに乗れると知ったピッコリーナさんの興奮は最高潮です。
早速、大好きな馬の上にまたがり、初めてのメリーゴーランド体験です。
最初はこわごわと、緊張気味に乗っていたピッコリーナさんですが、一周終えると、緊張が解けたのか、もう一回、もう一回、と言わんばかりに馬の上で上下に動いて催促しています。
私が、もう、終わりだよ、といっても全く聞いていないご様子。
ところがダード伯父さんは、大丈夫、まだ5回乗れるよ、とチケットをくれました。
乗り物に弱い私は心の中で、うそっ!?酔ってしまいそうなんですけど。。。とつぶやいたのでした。
いつもピッコリーナさんの事を同僚に話しているダード伯父さんは、メリゴーランドのチケットをピッコリーナさんへ、と同僚からプレゼントしてもらったようです。
ピッコリーナさんは、言うまでもなく、もう、ご機嫌。
伯父さん、パパにチャオ、チャーオと馬の上から手を振り、流れる景色を楽しんでいます。

ゆっくり優雅に上下に動くお馬さん。楽しい!

流れるイルミネーション。夢のような時間です。
いったいメリーゴーランドに乗るのは何年ぶりのことかしら‥…
なんだか私も3回、4回と回っているうちにどんどん楽しくなって来てしまいました。
そして、私が小さい頃に過ごしたクリスマスの思い出がくるくる頭の中で回っていたのでした。
きゃっきゃと楽しそうに笑ったり、恍惚と辺りを見回すピッコリーナさんの横顔を愛おしく眺めていたのでした。

馬車にも乗ってみましたが、私はお馬さんの方が好きなのです。
メリーゴーランドの後は綿あめを買ってもらって、ふわふわの甘ーい体験もしたのでした。
大満足で鼻歌を歌いながら帰路についたピッコリーナさんなのでした。
クリスマスに向けてまだまだ沢山楽しい事がありそうだね。

ダード伯父さんありがとう!