今回の日本滞在中に、お父さん(じいじ)の手打ち蕎麦を食べて以来、更に日本蕎麦のファンになった模様のジャンルーカ。
帰国後、毎日のように、おそばおいしかったねぇ、と言っていたと思ったら、
先日、“そういえば、イタリアにも蕎麦はある!”と張り切って、材料を購入したようです。
今日、仕事から戻ってくると私を待ち受けていたものは…

じゃ、じゃじゃーん!ピッツォッケリです。
ピッツォッケリは、そば粉を使用したパスタで、ロンバルディア州最北端、スイスとの国境にあるヴァルテッリーナ地区で食される伝統的な郷土料理です。
日本のさっぱりしたのどごしの良いおそばを想像すると、イタリアのおそば、ピッツォッケリは全くの別ものです。
ビートの葉、ジャガイモ、キャベツと一緒にピッツォッケリを茹で、お皿に茹でたてを揚げ、すぐに刻んだパルミッジャーノチーズ、粉にしたパルミッジャーノチーズと和え、最後にニンニクで匂い付けをした溶かしバターを上からかけ回して出来上がりです。
エミリアロマーニャ州では見かけることの無い、食卓への珍しいパスタの登場に、お昼ご飯は多いに盛り上がりました。ジャンルーカも初めての作にしてはかなりの上出来に気を良くしたようで、かなり満足そうでした。日本のおそばとは全く違い、コクのあるチーズとバターの味がジャガイモともパスタともとっても相性よく、ビーツの葉の甘さがピッツォッケリのそば粉の味を引き立てているようで、とってもおいしかったです。
ニンニク風味のバターが食欲をそそる、濃厚なパスタ。この一皿で寒さも乗り切れそう!
というのも、ここ数日、確実に冷え込みが厳しくなって来たのです。
私は既に毛糸のセーターを着用する毎日です。
ピッコリーナさんは先日から発熱で、今日も余り元気がありません。
月曜日からの初幼稚園登園までに元気になれるといいのですが…。