今日はジャンルーカの誕生日。
午前中はボローニャのサンジャコモ・フェスティバル内で行われた音楽ミサに参加するために、サンジャコモ・マッジョーレ教会へ行き、とても素敵な声のドメニコ神父の祈りの声を聞きながら、グレゴリオ聖歌を歌ってきました。
グレゴリを聖歌を歌うときは、普段、コンサートでルネサンス、バロックの世俗曲、宗教曲を歌う時とは違う、とてもシンプルな気持ちになります。勿論、グレゴリオ聖歌は全ての西洋音楽の源、ということもあるでしょうし、コンサート形式ではなく、毎回ではありませんが、今回のように、ミサに添って歌う、ということも影響しているでしょう。歌唱テクニックを考える、というより、祈りの言葉を、淡々と、いかに聴衆にニュートラルに伝えるかに気をつけます。自分の声もとてもニュートラルになるようで、“歌”の中心にある“軸”に触れるような不思議な感覚です。もっともっと、勉強して、知識を増やし、続けて歌っていきたいと思います。
教会の高い天井にふわっと消えていく神父様の声、自分の声、合唱の声を聞きながら、“祈る”ことについて考える朝でした。
コンサートの後は、家族揃ってフェッラーラから30分程のところに位置する小さな街、トレジガッロにある、トラットリーア“ラ・パラドーラ”へジャンルーカのお誕生日ランチに出かけました。
“ラ・パラドーラ”はポー川の支流の一つ,ヴォラーノ川のすぐ近くで、トラットリーアの庭からは川の流れる音が聞こえていました。
小さなお店は、気のいい店主、セルジョさんが家族経営しているようで、セルジョさんのお進め、「イタリアで一番おいしい!」というモデナ産のランブルスコ・ワインを食事のお供に、ほんわか、のんびりとおいしいお料理を楽しみました。

トラットリーア“ラ・パラドーラ”
おいしい食事を楽しんだ後は、目の前にあるヴォラーノ川を眺めにいきました。

水辺特有の爽やかな風が気持ち良い!

壁の向こうには何があるの?

ノンノとピッコリーナさんは何やらお話をしながら遊んでいます。
とても充実した一日でした☆
お誕生日おめでとう、ジャンルーカ!