A casa di...
Venerdì 10 maggio 2013
Pinacoteca Nazionale del Palazzo dei Diamanti C.so Ercole I° d’Este, 21 a Ferrara,
residenza del compositore Gesualdo da Venosa dal 1594.
“A casa di Gesualdo da Venosa” (1566-1613)
Ore 16.00 intervengono l’artista Kathy Toma e Marco Mangani docente
del Dipartimento di Studi Umanistici dell’Università di Ferrara, sul tema
“Il Principe di Venosa alla Corte Estense”.
Ore 17.00 Concerto di Madrigali di Girolamo Frescobaldi
e Gesualdo da Venosa a cura delle classi di Canto Barocco
e Clavicembalo del Conservatorio “G. Frescobaldi” di Ferrara.
2013年5月10日金曜日、16時より、フェッラーラのダイアモンド宮殿にて行われる
“カルロ・ジェズアルドの家にて”、と題されたコンサートに参加します。このコンサートはフェッラーラの音楽院が中心となり企画されたコンサートですが、今年、音楽院でバロック声楽を指導しているソニア・プリーナさんのクラス(とっても優秀な生徒ばかり!)の助演として参加させていただきます。
今回演奏するジェズアルドのマドリガーレは、愛の苦しみを緊迫感ある不協和音で表現したもの、フェッラーラの蚊を題材にしたもの等、マドリガーレの醍醐味をたっぷりと楽しめる、とても聞きごたえのあるものばかりですよ。
ジェズアルドはエステ家のアルフォンソ2世のいとこ、エレオノーラと結婚したこともあり、フェッラーラとはゆかりの深い作曲家です。
貴族の家柄に生まれ、幼少から音楽に傾倒していたジェズアルドは、エステ家と婚姻関係を結ぶ以前にも、フェッラーラの宮廷音楽長をつとめていたルッツァスコ・ルッツァスキを音楽家としてとても崇拝していたようで、彼の音楽を聴くためにフェッラーラに訪れてもいたようです。
今年没後500年記念ということもあり、今年度取り上げられることが多い作曲家ジェズアルドですが、彼を語るとき、まず真っ先に上る話題が、不貞をはたらいた妻とその不貞相手の殺害事件です。
中世、ルネサンス時代の騎士道による、不貞を働いた妻の不貞相手に対して、夫は敵討ちをしても良い、という風習がありました。ヴェノーザの公子であったジェズアルドは妻の不貞により家名を汚されたために、風習に従い、この殺人事件を起こしたようですが、不貞相手だけではなく、妻まで人手を使用し殺害し、当時、大事件として取り扱われました。彼は法的にはとがめられなかったものの、事件後、故郷ヴェノーザを余儀なく去ることとなりました。
今回参加するこのコンサートは、“…の家において”、と題されているコンサートのシリーズで、コンサートを行われる場所が、それぞれゆかりのある作曲家のプログラムで編成されています。
作曲家が実際訪れ、又は生活をしていた場所で聴く作品は、コンサートホールで聴くのとは少し違う感銘が受けられることだと思います。
コンサートの前にフェッラーラ大学の教授によるジェズアルドについてのミニレクチャーもありますよ。
お時間のあるお方は是非訪れてみてください!