土曜日はフェッラーラのカーザロメイ美術館で巫女さんになり、日曜日はアブルッツォ州のキエティでA・スカルラッティ、パスクィーニ、ヘンデルのカンタータ三昧コンサートでした。
どちらの公演も大変盛り上がりました。関係者の皆さん、足を運んでくださったみなさん、ありがとうございます!!

カーザロメイ邸、シビッラ(巫女)の間

私もシビッラの一人になり、巫女の間の壁画を真似てポーズをとり彫像となり、お客さんが通る度に少しずつ生き返り、バッサダンツァを踊る巫女達のために歌を歌う、という演出でした。
巫女のダンスの後には、“貴賓の間”でエルコーレ一世、イザベッラ・デステ、そしてその側近のもの達が踊るガリアルダ、パントマイム等で貴賓の間はとても華やかな雰囲気になりました。

エステ家の貴婦人達。
この公演はフェッラーラのパリオ協会によって主催されました。フェッラーラのパリオは、参加者が、皆それぞれ、エステ家宮廷の歴史を調べ上げて、当時の様子を忠実に再現したものなので、歴史を知る上でもとても興味深いです。皆がまとっている衣装も、当時の文献を元に、丁寧に再現されたもので、まさに、カーザロメイ邸でみながこのような衣装をまとって踊っているのを見ると、なんだか、感動してしまいます。
そして日曜日は一路キエティへ。

コンサートの行われたクリプタを持つ、街の大聖堂、聖ジュスティニアーノ教会。
キエティはローマ帝国より古い歴史をもつ街だそうです。時間が余りなかったのと、あいにくの天気で街の観光ができなくて残念。街には古代ローマ帝国時代の劇場跡もあるそうです。次回は余裕を持って訪れて、必ず観光しなくては!

聖ジュスティニアーノ教会クリプタ内部。紀元前800年頃にその礎は遡るそうです。

内部壁画の一部。
クリプタの神秘的な雰囲気に助けられて、また大雨にも関わらず、訪れてくださったあたたかな観衆に包まれて、色々な発見があるコンサートとなりました。