今日は、ボローニャのマンツォーニ劇場で行われた、“歴史を語る、レンツォ王、その人物像”というボローニャ大学の教授、FRANCESCA ROVERSI MONACOさんが、著作した、レンツォ王についての本の出版記念として行われた記者会見で歌ってきました。
レンツォ王は、神聖ローマ帝国の皇帝フリードリヒ2世と彼の愛人、アデライーデ間の非嫡出子で、13世紀にボローニャのグェルフィ対モデナ、クレモナのギベリーニとレンツォ王の父の命で軍を出したレンツォ王の間に起こった、フォッサルタの戦いの最中に、モデナの近郊で捕虜となり、ボローニャのマッジョーレ広場に今も残る、“レンツォ王の宮殿”と呼ばれる8世紀頃に礎をもつ宮殿に、囚人として生涯暮らしていました。囚人と言っても、とても丁寧に扱われたようです。
父フリードリヒ皇帝も文才が高かったように、レンツォ王は文学的才能にあふれ、素晴らしい詩を牢獄生活中に残したそうです。そのため、多くの詩人から、詩の神様、伝説上の人物のようにして崇められています。ボローニャの詩人、カルドゥッチ、パスコリなどもレンツォ王の崇拝者だったようです。
フランチェスカさんのお話に興味深く聞き入ってる大勢のお客さんで、会場はとても賑わっていました。
この記者会見は、ボローニャで本日20日から28日まで開かれている、第9回国際歴史際の一環として行われたようです。
この他にも色々と興味深い催しが色々あるようです詳しい情報はこちらのページでどうぞ。
第9回国際歴史際、イタリア語