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Viva!ルッツァスコ、Viva!フレスコバルディ
天気のいい日曜日、気持ちのよい朝です!
でも今朝は格別にすがすがしい!!

昨日、ボローニャ音楽院のバロック声楽科の学年末試験がありました。
ルネサンス・バロック声楽と、装飾、即興の二つの試験を受けてきました。
私はルッツァスキとフレスコバルディ、二人のフェッラーラを代表する作曲家の装飾音の違いについての小論文を提出し、討論。そしてルッツァスキ、フレスコバルディ、イグナツィオ・ドナーティを中心とした30分のプログラムを演奏してきました。

どちらの学科も30点中30点満点+lode(賞賛)で、いらっしゃった教授達と抱擁を交わし修了。
これで二年学科の一年目が修了です!
あーすっきり。

私が今回、小論文の題材とした、ルッツァスコ、フレスコバルディが活躍した1570年から1600年初頭は、声楽史の上で、ポリフォニー音楽から、伴奏を伴うモノディ音楽が発展し、声楽の新しい可能性が生まれた実に面白い時代です。カッチーニ、モンテヴェルディなどもこの年代に、声楽の“新しい”スタイルを模索していました。とても変化にとんだ活気のある時代で、勉強すればする程、興味がわいてきます。
ルッツァスコの作品は、本当にエレガントで優雅で、歌う度に、ああ、なんて素敵なのかしら、とため息をついてしまいます。詩と音楽の融合が素晴らしいです。
フレスコバルディの独特のレチタティーヴォスタイル、鍵盤音楽作品のように展開される装飾音、実に興味深いです。フレスコバルディのレチタティーヴォはモンテヴェルディとは、また違う、力強さが、ドラマティックな展開が、歌うものの興味を誘います。彼らの試行錯誤を経て、自然にレチタティーヴォ、アリアの形式をもつカンタータが誕生したのだなーと思うと、本当にワクワクしてしまいます。

ルッツァスコ、フレスコバルディ、カッチーニ、モンテヴェルディ、それぞれが詩と音楽の融合を目指して、試行錯誤しながら声楽作品を作曲をしていた時代…。
もっともと探求を深めていきたいと思います!

来週はコンサートが二つあります。とりあえず、今日は日曜日を満喫します♪
by concordanze | 2012-10-07 18:20 | Vita quotidiana 生活

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