人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Espresso!えすぷれっそ!!
concordanz.exblog.jp
ブログトップ
揺れるエミリア・ロマーニャ 2
日本でも報道がされているように、モデナ県、ミランドラ付近を震源地とするマグニチュード5.8の地震が昨日発生し、この地震を受け、50ものマグニチュード3程度の余震が続いているエミリア・ロマーニャ州です。

今回のこの地震は、20日に起こった大地震から、皆が落ち着きを取り戻しつつあった矢先に起きたもので、工場での安全検査をしていた建築家、工場内で作業中の労働者、教会の復旧のために下見をしていた技術者、家へ消防署の誘導で身の回り品を取りに戻っていた住民等を始め、17人の方が亡くなりました。この他にも350人の負傷者、内、12人は重傷をおっています。そして14,000人に上る震災避難民がでています。倒壊家屋は数々の余震の度に増える一方です。

今回の地震で亡くなられた方の多くは、工場で働いている人でした。これらの工場は最近建築されたにもかかわらず、耐震設計がされていなかった可能性があり、今後の調査が待たれるところです。
また、20日の大地震を受け、その3日後に、安全であるという証明書を受けたばかりの工場が、今回の地震で全壊し、死亡者を出しています。このような状況が今後、議論を呼びそうです。
また倒壊家屋をみても、この10年程の間に建築されたものを中心に被害が大きいことが指摘され、これもまた見直しが必要でしょう。

フェッラーラは比較的落ち着いており、ほとんど平常通りの市民生活が営まれていますが、続いていた余震が納まるだろう、と思っていた矢先の大きな地震に、市民の不安は募る一方です。

今回の地震をうけ、更に歴史的モニュメントへの被害が拡大しました。本日ユネスコ関係者が被害状況を視察にエミリアロマーナ州に入りました。

しかし、あまりにも多大な被害、そして、なによりも、それ以上に今必要なのは、家を無くしてしまった方々の一日も早い日常生活の復旧…長い作業となりそうです。

フェッラーラのドゥーモでは、一番重要なフレスコ画“世界の審判”は無事だったようですが、天井のフレスコ画がはがれ落ちてしまいました。暫く教会へ入ることはできません。
劇場でも安全確認に疑問が残り、暫くコンサート等は無期限延期のようです。

今回のこの被害をうけ、既に巣くっていたイタリアの経済不況がかなり加速しそうです。
既に失業率がかなり高かったにもかかわらず、職を失う人が多数出ることは必須です。
エミリアロマーナ州は酪農の経営が盛んですが、パルミッジャーノ・レッジャーノチーズ、モデナのアチェートバルサミコ工場を始め、被害が拡大しています。大地が裂け、農業経営者にも多大な被害がでています。

エミリアロマーナ州が震源地の地震は1570年に起こった大地震に続き、記録されている大地震は1680年頃、推定マグニチュード5.5程度の地震のみです。このような歴史的背景から、エミリアロマーナ州は2004年まで、地震による被害危険区域には入っておらず、最近の研究でアッペンニン山脈から延びる活発なプレートが実はピアヌーラパダーナ(パダーナ平野)の下にあり、大地震の危険性もある、と指摘されていました。まだまだ、色々な資料が少なく、今回のこの地震も、このままいくつかの余震を繰り返し納まる模様、といわれているものの、今回のような大規模な“余震”が起こる可能性も否めず、引き続き警戒が必要です。
by concordanze | 2012-05-30 18:26 | Vita quotidiana 生活

XML | ATOM

Powered by Excite Blog

会社概要
プライバシーポリシー
利用規約
個人情報保護
情報取得について
免責事項
ヘルプ