20日未明の地震から4日目を迎えました。フェッラーラは元の静まりを取り戻しつつあります。
いくつかの学校も開校しました。美術館、アリオステーア図書館、他、教会、劇場をはじめとする、歴史的モニュメントは、安全確認のため、まだ閉鎖中です。今現在も消防署による安全確認検査が行われています。
見た目には大きく被害を受けていないような建築物も、屋根から煙突が落ちたり、壁にひび割れが発見されたり、と色々な細かいケアが必要で、それに向けての色々な準備が始まっているようです。
しかし、震源地に近い、フィナーレエミリア、サンタゴスティーノ付近ではマグニチュード3を始めとする、昨夜から16以上の余震を記録しました。この余震により、更に建築物の破損が進んでしまったようです。震源地付近の約6000人もの人々が、避難生活を余儀なくされています。
既に、市民保護団体による、安全な区域へのテントも準備されています。このテント以外にも体育館、キャンピングカー等で生活している人、又近隣の比較的安全な市へ避難した方々もいます。
震源地付近で、幸いに家屋が原型をとどめていても、危険性のある建築物は、消防署の安全検査を受ける必要があり、全ての安全検査が終了するには、まだ一週間程が見込まれています。
今回の地震の被害を受けて、1万5千人もの人が、職を失う可能性が示唆されています。
エミリア・ロマーニャ州特産の、パルミッジャーノ・レッジャーノの工場、養豚場が受けた被害も多大なようです。
このような被害状況に対して、国は、今回の震災被害者に対しての課税を見送る方針を示しました。
昨日よりも更に、余震の回数が少なくなって来たことがなによりです。
又何か大きな変化が起こりましたら、こちらでお知らせしようと思います。
パルミッジャーノ・レッジャーノは総生産量の10%が被害をうけました