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フェッラーラの地震
まだまだ大きめな余震が続いているフェッラーラです。つい先ほどもマグニチュード5.1を記録する余震があったばかりです。この地震ではヴェネツィア、ミラノまでも地震区域になりました。

今まで、何となくフェッラーラの人々が言い伝えのように言っていた“フェッラーラは地震に強いんだよ。何と言ってフェッラーラの地盤は水と天然ガスが一杯で、クッションの役目をしているからね”という言葉をホー、と思いながら呑気に聞いていましたが、今回のように直下型の大きな地震がやっぱり来るのだ、とわかってから、少し、色々調べてみました。

確かに南部イタリアに比較したら、北部イタリアではかなり地震の数自体が少ないです。イタリアでの地震について・イタリア語参照。
だからといって、何を根拠に“地震に強い”と表現していたのだろうか…という思いが強まってきました。元々イタリア全体は地震が多い国ですし、日本に比較したら全然地震対策等されていないので、フェッラーラのように、何の根拠も無く“大丈夫”という自信のもと、何も準備していないと、いざという時にパニックに陥るのでは…?

実は、大規模ではないにしても、最近ちょくちょく地震の起こっているフェッラーラ、その多くはアッペンニン山脈辺のプレートの移動によるものだそうです。
過去の大型の地震の記録はさほどありませんが、フェッラーラでの一番古い地震の記録は1570年に遡ります。
1570年から1574年にかけて、フェッラーラを震源地とする地震が多発し、街の40%が何かしらのダメージを受けた、という記録があります。

フェッラーラの地震_a0169172_23282322.jpg
           H.J.Helden “1570年の地震によるフェッラーラ倒壊”
           フェッラーラの地震とその地盤・イタリア語から引用

その期間は地震による街の倒壊から、人間の能力へ不信感が高まり、社会的不安が一気に広がっていったそうです。確かに4年にも渡って大きめな地震が続いたらかなり参りますよね。

明日、フェッラーラの学校期間は施設点検のために休講になります。何も問題が無ければ火曜日から再開の見込みです。

私達は、もしもに備えてしっかり非常袋を準備しました。あとは野生の感(?)をしっかり研ぎすませて次の地震に臨もうと思います。
by concordanze | 2012-05-20 20:41 | Vita quotidiana 生活

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