去年の今頃は日本にいたなぁ、とお正月は少し日本が恋しくなってしまいます。
ヨーロッパではクリスマスが一番重要な年末行事なので、年越しはパンパーンと花火を打ち上げ、
乾杯をして終わり、しかも今年は2日が月曜日のため、2日から普通に働いている人も多いようです。
お正月の三ヶ日はやっぱり年賀状を見たり、おせちを食べたり‥…と過ごすのはやはり日本人にとってはあこがれですよね。
始めてフェッラーラで年を越した時、2日からみんなが自転車通勤する姿をみて、すごいショックを受けたのを思い出します(笑)
しかし、ヨーロッパでもこの年末行事を通じておきる問題は日本のお正月と同じ、
…そう、食べ過ぎ、です!
クリスマス中は、家族、親族、友人があつまり、エミリア・ロマーニャ州伝統料理を食べる機会が増えます。エミリア・ロマーニャ州伝統料理は豚肉を使用した物が多く、こってり、胃もまったりです。
そんな疲れた胃にも不思議な程、スルリと収まってしまうのが同じエミリア・ロマーニャ州の一品、パッサテッリ・イン・ブロードです。ノンノ・ロリアーノが作ってくれました!

パッサテッリは、すりおろしたパルミッジャーノチーズとパン粉、卵、ナツメグを混ぜ合わせた生地をferro per i passatelliと呼ばれるパッサテッリ専用のマッシャーに入れて押し出したものをブロード(お肉のブイヨン)で茹であげたものです。
お好みで、生地にすりおろしたレモンの皮を入れても香りの良いパッサテッリになりますよ。
今回はノンノ・ロリアーノ特性のカッポーネ(去勢した雄鶏)とテールのブロードでいただきました。
このパッサテッリ、ブロードさえあれば、あっという間にできてしまう、エミリア・ロマーニャ州の家庭の味です。パルミッジャーノチーズの分量を多めにするとお口の中でほろっと崩れるおいしいパッサテッリになります。
材料をみると胃に優しいメニューではないようですが、おいしいブロードに程よくなじんだパッサテッリはスルッと胃におさまってしまいました。
今年一年もおいしい幕開けとなりました♡