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Ramin Bahrami ラミン・バーラミの子守唄
今日はいつもお世話になっているバルダンツァ文化協会主催で行われた、バッハを専門に演奏する、ピアニスト、ラミン・バーラミのコンサートに行ってきました。

“大使のための子守唄”と題された、このコンサート、バーラミが演奏を披露した「ゴールドベルク変奏曲」にまつわる逸話からとられています。
ーライプツィヒに訪れたとある大使が不眠に悩んで、良い薬は無いものか、と相談したところ、バッハが処方(演奏)したのがこの「ゴールドベルク変奏曲」だったとか…。大使は無事に安眠を手に入れる事ができたそうですよ。

演奏会は、ゴールドベルク変奏曲にまつわる話しや、バッハとバーラミの想像上の会話等を交えた、サンドロ・カッペッレットのナレーションを交えて行われました。
ラミン・バーラミの優しく語りかけるように始められた演奏は、変奏曲が進むにつれて、まるでおもちゃ(ピアノ)を前に楽しく遊ぶ子供のように次々と軽やかに展開していきました。その様子は本当にのびのび、キラキラしていて、彼の奏でる音は、まるで泉からほとばしり、小川となる澄んだ水の様でした。

子守唄、といえばなんといってもその特徴は自然と語りかけるように、優しく包み込むように歌われるものですよね。
バッハの音楽の素晴らしさは勿論、バーラミにこのように優しく語りかけられるようにピアノを弾いてもらいながら眠りにつけるなんて、それはなんと贅沢なことだろう…。深く心を癒される演奏会でした。ゴールドベルクに関する逸話はかなり信憑性は薄いようですが、バッハに彼の作曲した曲を優しく弾いてもらえたら…安眠を手に入れるどころか、それはもう至福の安らぎを手に入れられることができたに違いありません。

ナンネッティ家のピッコリーナさんは、ジャンルーカがギターで弾くバッハのヴァイオリン・ソナタがお気に入りで、ぐずっている時に弾ききかせるとご機嫌になります。
はたまたバッハ音楽マジックか、生まれる直前まで(生まれる3日前まで)、私が参加していたバッハのコンサートでバッハの音楽に慣れ親しんでいたからか…。
心地の良い素敵な音楽が眠りを誘うことは確かかもしれませんね。
Ramin Bahrami ラミン・バーラミの子守唄_a0169172_3434787.jpg

by concordanze | 2011-10-31 04:52 | Resoconti 報告

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