サン・マルティーノ・ディ・カストロッツァからの帰り道、バッサーノ・デル・グラッパに寄り道をしてきました。
バッサーノ・デル・グラッパはブレンタ川流域に広がる、中世の城壁が残るかわいらしい街です。有名な“バッサーノ橋”があるところとしても知られています。

バッサーノ橋は木と大理石で作られていて、屋根のある橋です。オリジナルは第一次世界大戦で壊されてしまい、今現在はオリジナルを忠実に再現されたものとなっています。
バッサーノはグラッパ(ぶどうの蒸留酒)の生産地として知られているほか、残念ながら、第二次世界大戦中に大掛かりな戦闘の地となったしまったことでも知られています。
なにはともあれ、ゆっくり流れるブレンタ川を眺めていると、時が止まったようです。
川の水はとても澄んでいて、水浴びを楽しむ人々が見られました。
橋の入り口には1779年創業のグラッパの老舗、ナルディーニが今現在も営業しています。昔はここでグラッパの製造もしていたそうですが、今は営業部と販売部が残るのみ。
しかし、店内に足を踏み入れるとタイムスリップをしたような感覚におそわれます。

グラッパの貯蔵に使っていたタンク。

このような瓶に入れて販売していたそうですよ。
お店でアペルティフもいただけます。お店で昔から売られているカクテル“ナルディーニ特製アペルティフ”は50度(!?)のグラッパを真っ赤なアマーロ(少し苦みの利いたリキュール)で割ったもの。バッサーノ橋を眺めるサロンでゆっくりと舌鼓、なんていかがですか?ちょっぴりレトロな気分が味わえます。

ナルディーニのサロンからの眺め。
でもグラッパはアルコール度がとても高いので飲み過ぎには注意してくださいね☆
ナルディーニの近くにはポーリというグラッパ製造所があり、美術館も開いていますよ。
興味のある方は是非!