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Referendum 2
referendum 国民投票の結果が出ました。
投票総数は有権者の約57%、国民投票の有効権は、有権者の50%+1票が得られた場合、とされているので、この時点で国民投票の結果は有効です。
そして全ての争点、4点の国家憲法からの取り除きが確定となりました!
内わけとしては、全ての争点が94〜95%で Sì(ベルルスコーニ政権の打ち出した憲法を国家憲法より取り除く)、約4%〜5%が No (ベルルスコーニ政権の打ち出した憲法に賛成、国家憲法に残す)という、圧倒的な結果に。この結果を受けて、水は公共による経営が約束され、原発はその開発を永久にストップ、首相を始め政治の主要ポストに就いている官僚も一般市民と同じように裁判を受ける義務に強いられる、ということが決定しました。
今宵はイタリア中で、この国の改善、改革を望む人々が勝利を祝っています。

今回の国民投票は直接的に政局を変える意味合いはありませんが、ベルルスコーニ首相政権に大打撃を与えたことは事実です。今後彼の政党がどのように出るか、目が離せません。

そして、イタリアが、今後どのように危険ではないエネルギー開発に取り組んでいくのか、どのような国策を立てるのか大注目です。

今回の原発開発反対派圧勝の陰には、日本で起こった3月11日の事件が無関係ではありません。
この事件をきっかけに、イタリアでも多くの人々が原子力発電について真剣に考え始めました。

日本は今後、どのように原発と、いや、エネルギー問題とつきあっていくのでしょうか?
まだまだ3月11日の震災の傷跡深い現状況では、なかなか色々なことが決められないかもしれません。
ドイツが40年以内に原発によるエネルギーを0にすると宣言したこと、イタリア人が市民の力で自国に原発を作らないと決めたこと、これらの宣言が日本でどのような意味合いを持つのでしょうか?
イタリアは、自国で何らかのエネルギー対策を練らない限り、フランスから高い原発によるエネルギーを買い続けることになります。どんなエネルギーを使うか、のみではなく、私達がどのようにエネルギーを使うか、も大切な課題ですよね。

今回の国民投票は先にも述べたように、政局変換に関しての投票、というよりは、より住みやすい国づくりを目指して、国民一人一人が考え、投票した、という意味合いがとても強く、私はこの点に、イタリア人が水、原発の問題は大きく未来を変える決定である、と捉えている感を受けました。
これらの重要問題をぞんざいに扱って来たベルルスコーニ首相は、勿論、強い風当たりを受けることになるでしょう。ま、彼の場合はそれだけではなく、色々と首相としてそぐわないことを、あまりある程おかしてきたので、単に政策を誤った、では済まされませんが…。

国が変わっていくことは国のリーダーが変わることだけではありません、国民一人一人が意識を持って変わることも重要です。

日本は今後どのように変わっていくのでしょうか。3月11日以前と以後では日本国民の意識も随分と変わったと思います。私自身も随分と物の見方が変わったような、表面的には何も変わっていないけれど、いつも心にある思い、というものが存在します。

私達の次の世代の人々が安心して住める地球を守るために…。

今日の気分は何となくヴァイルの September songs。先週から結構ぐずついた天気が続いていて涼しかったせいかしら…?
September songs
by concordanze | 2011-06-14 06:30 | Vita quotidiana 生活

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