昨日の夜はラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂で行われていたシルヴィアが参加しているコンサートを聴きにいってきました。
サン・ヴィターレ聖堂内には美しいモザイクが一部残されています。

思わず息を飲む程の精巧なモザイク…
献堂式が行われた547年には、聖堂内一面がこのようなモザイクで覆われていたというのですから、それはそれは、訪れる人々を、その美しさで圧倒したことでしょう。見た者の心を捉えて離しません。
このような素敵な場所で行われたコンサートは“4台のクラヴィチェンバロとラヴェンナ室内オーケストラ”。

どどんと4台のチェンバロ。最後の調律中。
プログラムはヴィヴァルディの作品と、バッハによって編曲されたヴィヴァルディの作品を交互に演奏する、という面白いものでした。
ヴィヴァルディの「2本のヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲、イ短調、 RV522」→バッハの「オルガンのための協奏曲、イ短調、BWV593」のように、ヴィヴァルディによるオリジナル作品、そしてバッハによる編曲版、とコンサートは進められていきました。
プログラムのクライマックスは、ヴィヴァルディの「4本のヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲、ロ短調RV580」vs バッハの「4台のクラヴィチェンバロとオーケストラのための協奏曲、イ短調、BWV1065」。
ヴィヴァルディの協奏曲は本当に聞いていて楽しくなります。
ストラヴィンスキーは皮肉を込めて「ヴィヴァルディは500もの同じ協奏曲を書いた。」といったそうですが…ふふ。楽しければいいのです♪
同じ音楽でも、調、楽器が変わるとがらりと雰囲気が変わって面白いですね。
実際に4台のクラヴィチェンバロを同時に演奏する演奏会を聞いたのは始めてだったので、とても楽しい、興味深いコンサートでした。シルヴィアも「4台のチェンバロでの演奏、私も始めてよ。」なんていっていました。
ヴァイオリンとクラヴィチェンバロの素敵な音色と美しいビザンティン建築にときめいた夜でした♡