味覚の秋到来です!
日中は日差しがまだまだ強いですが、朝晩の冷え込みは深まりつつあります。
今日はとってもおいしい物を食べました!!
一つは無花果、イタリアではフィーキといいます。私達にとっては今年の初物♬
夏中出回っているのですが、八月の下旬にかけて地物のふっくら熟れた物が手に入ります。

ふっくら熟れています!あっという間に完食。
今回はフィーキ・ネーリ(黒無花果)と通称いわれている種類です。この他にフィーキ・ビアンキ(白無花果)といわれている、皮が緑色のものがあります。白無花果は黒無花果に比べて落ち着いた甘さ、それにひきかえ、黒無花果はジャムのような濃厚な甘さが魅力です。
イタリアで無花果はチーズや生ハムと食したり、ジャムのように、塩気の少ない固いパン等にのせたりして食されます。無花果と良く成熟されたペコリーノ(羊のチーズ)、リコッタ・チーズ(柔らかいフレッシュチーズです。牛乳から作ったものと羊乳から作ったものがあります。)と無花果、無花果と熟成されたパルマの生ハム…ああ!想像しただけで幸せになります。
そして、もう一つのおいしいものは、友人フランコとクラウディアを招いての夕食で、おいしいポルチーニのリゾット♡

いい匂いがしていますよ。
ポルチーニは、いわずと知れたイタリア料理には欠かせない、とても高級とされている食材です。
その薫りと味、どちらをとっても一度食べたら忘れられないおいしさです。
ポルチーニは、薄くスライスして乾燥した物、もしくは瓶詰めなどがが良く流通していますが、新鮮なポルチーニは、やはり夏から晩秋にかけての時期がおいしいです。
今回は、かなり立派で、しかも収穫したばかりのポルチーニを、ポッレッタ・テルメのお店で見つけたので、早速リゾットに、という運びになったのです。
エミリヤ・ロマーニャ州とトスカーナ州の狭間にある、ポッレッタ・テルメ周辺の森では、とてもおいしい、ポルチーニ、トリュフ(イタリア語ではタルトゥッフォ)が収穫されることで知られています。
トリュフも珍味としてイタリア料理には良く登場しますよね。やはり、独特の薫りと風味が賞賛されています。
フェッラーラの郷土料理、しかもルネサンス後期から伝わる、伝統的な一皿として有名な“パスティッチョ・アッラ・フェッラーレーゼ”(甘いビスケット生地、もしくはパイ生地の中にベシャメラソースに絡めたマカロニとトマトで味付けしていないラグー〈ひき肉のソース〉が入っている。甘辛の不思議な味が印象的です。)のベシャメラソースの中にも、隠し味としてトリュフが使われています。
フェッラーラでも昔はトリュフが収穫できたそうです。今でも、昔のエステ家領地、メーゾラの森周辺では、とても運が良いと見つけられるとか‥…。
パスティッチョ・フェッラレーゼはジャンルーカのお父さんがとても上手なので、また機会があったらレポートしたいと思っています。
トリュフにも黒い物と白い物があります。黒トリュフよりも白トリュフの方が高級とされています。見つけることの困難さと、黒トリュフよりも更にデリケートな薫りの故でしょう。しかし、トリュフはもう少し秋が深まってからが本番です。「栗の時期から冬にかけてがおいしいんだよ。」とお店のおじさんはいっていました。
さて、バカンス後始めての会食だったので、みんな喋るのに忙しく、味わうのに忙しく、リゾットの写真を撮り忘れました。しかも、気づいたのはフランコとクラウディアが帰ってから‥…。
とっても、とってもおいしかったです。

満腹、満足♡