今更ながら、今夏始めての海へ。フェッラーラから一番近い海はアドリア海に面する、通称“フェッラーラ海岸”と呼ばれているコマッキオ海岸。その名の通り漁師町コマッキオのすぐ近くです。
そのフェッラーラ海岸の中でも一番自然な海岸が残るスピーナ海岸へ。

波は穏やか

遠くにはのんびりとヨット
途中から友達アンドレアも合流してのんびり太陽と潮風を楽しみました。
お昼には近くにあるfriggitoriaフリッジトリーア(揚げ物屋さん)で魚介のフリット(揚げ物)、串焼きを。イタリアでは海の近くにはかならず、フリッジトリーアが何軒か見つけられます。

私達の日本からのお土産Tシャツがお気に入りのアンドレア。
夕方はコマッキオを散策。フェッラーラの魚屋さんで売っている魚のほとんどが、ここ、コマッキオの魚市場からやってきます。コマッキオはうなぎの産地としても知られています。歴史のある様々な料理法で食されるのですが(リゾット、マリネ、揚げ物、グリル‥etc.)うなぎは日本の調理法が一番!なんて思っています。

漁師町コマッキオ。
上の写真の左手奥に見える、運河脇の一階建ての建物は、16世紀から続く町の中心の魚市場。今も現役で使われています。大理石で作られたバンコ(仕事台)もそのままです。
中の様子も写真に収めたかったのですが、近所のおじさま達が入り口前で、とってもくつろいでいるようだったので遠慮しておきました(黄色い日傘)‥…。
奥の橋はtreppontiトレッポンティと呼ばれているコマッキオのシンボルでもある橋です。

町の中心にある灯台。
灯台のすぐ脇には国から指定された製塩所がありましたが、今現在しようされているのかどうかは不明です。
コマッキオに隣接する自然保護区域、Valli di Comacchio ヴァッリ・ディ・コマッキオ(コマッキオ湿地帯)はポー川の支流、そしてレーネ川とアドリア海に囲まれており、海水と淡水が入り交じるデルタ地帯です。様々な野鳥や植物等の観測できる、豊かな自然保護区域です。
とても印象的な景色が広がっており、眺めていると時間の経つのを忘れてしまうのですが、さすがに炎天下でのんびり、と言うわけにもいかず、早々に引き上げました。
ポー川流域のデルタ地帯にはサイクリングコースがあり、そのコース内には、このコマッキオ湿地帯を含む、いくつかの自然保護地区、そしてエステ家の狩猟地として重要な土地であった、メーゾラのお城の近くの1,000ヘクタールを超える、ユネスコの世界自然遺産に指定されているメーゾラの古い森等が含まれています。
友人でパーカッショニスタのマッシミーノはサイクリングが趣味。
彼からこのデルタ地帯のサイクリングコースを行く旅に誘われているのですが、なかなか予定が合わず実現していません。是非実現したいと思うのですが‥…。
‥…もう少し涼しくなったらチャレンジしてみようかな。