友人フランコとそのパートナー、クラウディアに招待されて彼らの別荘へ遊びにいってきました。
「じゃ、お言葉に甘えて一泊…。」のつもりで出かけたのですが、
「え〜!!もう帰るの?!いいじゃない、もう一泊!もう一泊していきなよ!」
との連日の熱烈なお誘いで、最終的に思いもよらず3泊4日の旅となりました。
パバナ(Pàvana di Pistoia)はボローニャ県から一歩トスカーナ地方、ピストイア県に踏み入れた所に位置する小さな町です。そのためか、ボローニャ方言と、トスカーナ方言が入り交じって聞こえてきて、とても面白いです。
“コカコーラ”をフィレンツェ風に発音すると“ホハホーラ”になります。
彼らは“c”を“h”のように発音するのです。しかし、イタリア語において“h”は通常発音をしない音です。(例えば私の名前“Miho”は“みお”、もしくは“みこ”などと普通発音されています。)私はだいたい自分の名前の正しい発音を伝えるときには「友人(amicoアミーコ)をフィレンツェ風に発音して、最初の“ア”を取ると正しい私の名前の発音だよ。」と教えています。
パバナは標高約500メートルに位置しており、夜はとても涼しく、ボローニャに住む人々、フィレンツェ方面に住む人々の避暑地として良く知られています。
イタリア人にはシンガーソングライター、フランチェスコ・グッチーニの生まれ育ったところとしても知られています。
フェッラーラからも車で約1時間半と便利ですし、(ボローニャ駅から一時間に一本、電車もあります。)ポッレッタ、モンテカティーニといった温泉地にも近く、またアッペンニン山脈を堪能するには絶好の避暑地なのです。
さてまず、私達は近所のピストイア県オルシーニャ町を散策しに出かけました。
ジャーナリスト、ティツィアーノ・テルツァーニの暮らしていた町だそうです。
この町はぐるりと森に囲まれており、昔から栗の粉を製造したり、炭を製造していた事で知られています。現在は、ほとんどの人が近隣の町まで働きに出かけているそうで、粉引き小屋、炭焼き小屋は一時間ほどの散策コースの過程として見学することができます。

小川の方へ下っていくと木の橋があって…

水辺には色々な植物が…

そして栗の粉引き水車小屋
歩く道一面に、タイム、ミントが自然生息しているようで、歩くたびに何とも良い薫りが漂います。

タイムが道一面に!

シカの足跡…かな?
しばらく行くと炭焼きをしていた人々が住んでいたと言う建物があります。

そしてこれは炭焼き場
空は限りなく青く…
野ネズミを発見し暫くみんなで観察…

君たち誰??あのう〜家から出たいんですケド…
シカにも遭遇。リスが松の実をかじっていたのか、イノシシの声にびっくりした拍子に
私の頭にまだ青い松かさが落下!
おいしい空気をいっぱい吸い込んで気分も上々。
そして二日目へと続きます。