今日6月2日はイタリア共和国の誕生した日。イタリアは祝日です。
イタリアは1946年の国民投票により王政が廃止され、共和国となりました。
少し曇り空でしたが、傘を持ってバールに朝食をしに出かけました。
家の近所のバールでカップッチーノを飲みながら二人でみっつのブリオッシュ(甘いパン)を平らげ、
ふらふらとドゥオーモの方へお散歩。
家からドゥオーモまでが自転車で3分。しかし、このようにふらふらお散歩となると…
ドゥオーモにつくまでの道筋、必ず知っている人に出会う。「やあ、ちゃお!」
そして繰り広げられる立ち話(長い。面白いケド)。
今日最初に出会ったのは、彫刻家セルジョ・ザンニ。近々ファエンツァで行われる展覧会の準備状況等を聞いていると、自転車で「やあ、ちゃお!」新聞記者のセルジョ・ジェッシが。そして彼も加わりおしゃべりは更に展開。
イタリアにいていつも思うこと。−イタリアの男性は女性よりもおしゃべりでアル。
(少なくとも私の周囲では‥…)
彫刻家セルジョとさよならをして、更に後から来たセルジョとしゃべりながらドゥオーモへ。

止まらないおしゃべり。私は写真でもとって見よう。
セルジョとは今度一緒にご飯を食べにいく約束をしてArrivederci。
そして40分程かけてたどり着いたドゥオーモ。ドゥオーモの広場では共和国誕生に際しての催し物が行われていました。カラビニエーリ(警察官)、消防士、救急士等の歴代の制服の展示と共に、当時使用されていた車等の展示がされています。
私たちが一番興味を引かれたのはこれ!

じゃーん!水陸両用消防車!
さすがポー川流域の街だけあります。
1930年代のフォルクスワーゲン、通称カブトムシ(イタリアではマッジョリーノと呼ばれています)を改造して作られたのだそうです。

陸ではこのように走行(後ろ姿)

水中ではこのスクリューと‥…

この櫂で!

車内に水が入ってもヘッチャラ!この手動ポンプで水を外に出します。(…大丈夫??)

かわいい‥…。
説明をしてくれたシニョーレに「今でも使えるの?」と質問したところ。「ああ、陸の上では普通に走るよ!」…水には浮かべない方が良いみたいデス。
こんなのも発見。
1957年型のフィアット社ミッレチェントの救急車。私たちも67年製のミッレチェントをまだ愛用して乗っているので親近感がわきました。
ふと気がついたら雲もすっかり消え去り、日差しの強い太陽が。
昼食はお城前のバールでパニーニとビールに決定!
お城の前の広場ではサヴォナローラさんが今日も難しい顔で市民に演説をしています。

「みなさん!贅沢は的、ですぞ。」
イタリア中でもサヴォナローラの像を置いてある広場って少ないのではないでしょうか‥…?
ジローラモ・サヴォナローラはフェッラーラ生まれで、1400年半ばにフィレンツェで活躍したドメニコ会の修道士ですが、彼のあまりにも厳格な富への弾圧に、市民が暴動をおこし、最終的には教会からも破門され、拷問にかけられた後、火刑に処されてしまった人物です。

お城を眺めながら‥…。

青い空の下、ビールにパニーニ。
デザートはやっぱりジェラートでしょう!ということでいつものあそこに移動!

青い空に‥…何の木なのかしら?旦那さん曰くTiglio。日本名は冬菩提樹、かな?
ジェラートのお店 K2(イタリアではカッパドゥーエ、と読みます)。色々とチェーン店のジェラート屋さんが増える中、フェッラーラ人なら誰でも知っている、昔ながらのジェラートのお店です。ここのチョコレート味は絶品です!フェッラーラの中央郵便局の向かいの路地を少し入ったところにありあすよ。

旦那さんはチョコレートとカッパドゥーエ(このお店のオリジナルテイスト)、
私はカッフェとクレームカタラーナをチョイス♡
そして家に帰ると天気は急変。空は急に暗くなり大雨!
間一髪で太陽を思いっきり享受しました。