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守護聖人 サン・ジョルジョ
4月23日はサン・ジョルジョの日。フェッラーラの守護聖人の日でフェッラーラ市は半祝日です。
…半祝日というのは、市としては午後は祝日と定めているのですが、みんなが適当に休んだり、休まなかったり、かなりアバウトです。公的機関はお休みになるようです。
サン・ジョルジョは馬にまたがり、ドラゴンと戦う勇士で描かれることが多いです。
大地、農民の守護聖人とされており、農耕が盛んなフェッラーラ故の聖人ですね。
守護聖人 サン・ジョルジョ_a0169172_20571823.jpg
Cosmè tura コズメ・トゥーラ(1433ー1495、フェッラーラ)のサン・ジョルジョとお姫様。この異教のお姫様はキリスト教に改宗することを誓い、それならば、とジョルジョはドラゴンを退治したそうです。お姫様と馬は凄く恐怖におののいているのに、ジョルジョは結構涼しい顔…一度見たら忘れられない絵です。(フェッラーラ大聖堂美術館)

イタリアではそれぞれの都市に守護聖人が定められており、その守護聖人にあたる日は大なり小なり、お祭りをしたりイベントが行われるようですが、最近、特に北の方の大都市ではあまり大掛かりなお祭りはしない傾向にあります。フェッラーラも例外に漏れず、この日はあまり大きなイベントはありません。どちらかと言えば一ヶ月後に控えたパリオ(競馬レースとその前後に行われるルネサンス衣装に身を包んだ市民がダンスを披露するお祭り)が待ち遠しい、といったところでしょうか。あちらこちらから練習のラッパ、太鼓が響いています。

しかし、まだイタリア南部では守護聖人の日はお祭りを行うところが多いようです。
またイタリア人は、イタリア暦に毎日定められている守護聖人の名前と自分の名前にちなむ聖人の日を第二の誕生日として祝う習慣があるのですが(onomasticoオノマスティコ、聖名の祝日)、この風習もイタリア南部では自分の誕生日より重要に扱う地域もあれば、フェッラーラのように、ほとんどそのお祝いをしない地域もあります。
私のナポリのお友達は、「私のおじいちゃんは、オノマスティコのパーティーを盛大にやるのが好きで、親戚一同大集合だったけど、フェッラーラの人はそういうことしないのね。」としみじみ語っておりました。

さて、半休日のサン・ジョルジョ、フェッラーラの人々は4月25日のイタリア解放記念日(第二次大戦後のドイツ軍による占領、そしてムッソリーニによるファッシズモからの解放)、そして5月1日のメーデーとの飛び石祝日を利用してポンテ(連休)にする人が多く(…かなりの飛び石ですが結構皆さん利用してバカンスに出かけているようです。)山へ海へと大移動。
しかし、今年はあいにくの天気です。

今週は色々と夕食に招かれる機会が多かった私たち。家でのんびりと胃を休めております…。
by concordanze | 2010-04-24 21:19 | Vita quotidiana 生活

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