今朝は8月に行われるコンサートの打ち合わせで、会場となるルドゥイーコ・イル・モーロ宮殿へ打ち合わせに出かけました。
既に合い言葉のようになっている、「もし、これ以上地震が来なければ…」という会話を交わしながらの打ち合わせ。みんな顔では笑っていますが、友人達と話していると、不眠に悩んでいる人が大勢います。
本来は宮殿の素敵な中庭でコンサートをする予定だったのですが、屋根の上にあるモニュメントが中庭へ落下する可能性がある、ということで今現在閉鎖中です。8月までに何か対処がされるのかどうか…。
今現在も、はっきりしたフェッラーラ市の歴史的芸術遺産への被害状況がまだ出ていません。
フェッラーラよりも被害状況の大きい、サン・カルロ・ディ・フェッラーラ、フィナーレエミーリア、モデナのミランドラ…これらの都市の方に注目が行き、まだ、フェッラーラの被害状況の把握まで手が回らないのです。
宮殿へ行く途中に見上げた今日のエステンセ城…倒壊部分に足場が組まれていて、青い空に少し痛々しげです。外観は、対して被害を受けていないようですが、内部のフレスコ画は、はがれ落ちる危険性があるため、全て紙で覆われている状態だそうです。
今ささやかれているだけでもお城の修復必要経費は500万ユーロを裕に超えるとか…。
お城はフェッラーラのシンボル。フェッラーラ市民の心はお城のように傷ついています。
8月に行われるコンサートは、フェッラーラの歴史的芸術遺産修復の基金を募るためのチャリティーコンサートになる予定です。
これ以上地震が来ないことを祈りつつ…。