今日の晩ご飯は‥…
ロリアーノ・パパ作、ポレンタとbaccalàバッカラ
バッカラは鱈を塩漬けにしたものです。塩漬けにして乾燥させたもの(stoccafisso)もあります。
調理時間に塩抜きをしたりするのでとても時間がかかります。今回は乾燥したものではなく、塩漬けにしたものを使用しています。
本当はロリアーノお父さんの家で食べる予定だったのですが、ジャンルーカが熱を出してしまったので、ロリアーノお父さんが「おもたせ」をしてくれて、家で食べました。
お父さんはポレンタ(トウモロコシの粉をゆでて練り上げたものです)まで持たせてくれたのですが、家についても暖め直さずにいただけました。
まさに「スープの冷めない距離」の典型だな、なんて。
「スープが冷めない距離」、イタリアでは両親と家をでた子供の理想の距離、とされています。
一緒には住まないけれど、「ご飯食べにいらっしゃい」と誘われればすぐに出向ける距離。
私達の家からもロリアーノお父さんの家は徒歩5分。お兄ちゃんの家へも5分、完璧です(笑)
今年81歳を迎えたロリアーノお父さんが一人でいるのはなんだか心配なのですが、心配すると、いつも「そんなに年、とってるように見える?」と逆に笑われてしまいます。
毎日、出かける時には香水をつけ、道で見かけるきれいな御夫人には必ず挨拶(笑)、週に二回は社交ダンスへ出かけ、仲間とダンスをしたり、おしゃべりに花を咲かせているようです。いやーたのもしいかぎりです。
そんなロリアーノお父さんのお料理はいつも最高においしくて、本当に幸せな気分になれるのです。
今日のバッカラ・トマトソースも絶品でした。次回は是非、お手伝いしながら、その技を伝授してもらおうと思います。